田﨑病院は板橋区大山の病院です。

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田﨑病院
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男性の更年期障害

 「LOH(Late Onset Hypogonadism)症候群」 という病気をご存知でしょうか。この病気は男性ホルモンの分泌が低下することによって、うつ状態や意欲・性欲の低下、運動能力の低下、睡眠障害といったさまざまな症状が起こることをいいます。
 女性ホルモンの減少によって起こる女性の更年期障害になぞらえ、LOH症候群は「男性の更年期障害」ともよばれています。

 ☆男性の更年期障害はストレスが原因

 男性ホルモン(テストステロン)の数値は、8.5pg/mlを下回ると明らかに数値が低いと診断されます。ちなみに、中将は70歳代でこの数値に近づきます。ところが現在、中高年の働き盛りの男性でこの8.5pg/mlを下回る人が増えてきました。

 男性の更年期障害は、600万人とも推定されています。男性ホルモンの低下には、加齢の他にストレスが大きく影響します。このためLOH症候群の患者の増加は、社会全体にみられるストレス要因の増加が関係していると考えられています。

 ☆男性の更年期障害は積極的な対処が必要

 はっきりとした要因がわからないまま精神的・身体的不調に悩まされている場合は、男性ホルモン(テストステロン)の数値を調べてみましょう。数値は、泌尿器科や人間ドックの血液検査によって調べることができます。
 女性の更年期障害は、時間の経過とともに回復する傾向がありますが、男性の更年期障害は自然治癒が見込みにくく、より積極的な改善手段を講じていく必要があります。
 数値が低い場合、軽度であれば食事療法・運動療法によって、重度の場合は男性ホルモンの補充療法によって症状改善が見込めます。

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