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田﨑病院
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脳卒中とリハビリ②

 さて今日は先日の続きで、脳卒中とリハビリについてアップします。

 脳卒中には脳梗塞と脳出血があり、どちらも重症の場合後遺症を残す可能性があります。
 こういった後遺症の克服に必要なのが「リハビリテーション(リハビリ)」といわれるものです。

 リハビリは入院直後から、始められます。正しい姿勢を保ったり関節を動かしたりとという、入院直後から出来るリハビリは、関節が固まったり、筋肉が弱まったりするのを防ぎます。さらに回復に合わせて自力で座ったり歩いたりといったリハビリが入院中から開始され、退院後も続けられます。

 一般的に、後遺症で最も多いのは手足の麻痺です。発作当日から手足が動かせるようならかなりの回復が見込めます。
 足の麻痺の場合は発作後一か月以内にあおむけに寝た状態で、自転車漕ぎの動きができれば歩行はできると言われています。いずれにしてもリハビリは少しでも早く始め、根気強く続けることが最も大切なことです。

 後遺症の克服は、本人が現実を冷静に受け止めること、そして本人はもちろん家族など周囲の人たちが、一緒になって前向きに取り組んでいくことが大切になります。
 後遺症が生じても、その後の薬物治療やリハビリで、かなりの成果が期待できますし、完全回復できるケースも少なくありません。

 リハビリの目的は、元通りの生活に戻れるようにすることですが、それがかなわなくとも、これ以上身体機能が衰えないようにしたり、残った機能を活用して普通の生活が送れるようにすることにあります。
 リハビリは本人の努力や家族の協力も欠かせませんが、大勢の人の力を結集して行われます。リハビリに関わるスタッフは巻末に紹介します。

 脳卒中を防止する為には、高血圧や糖尿病といった脳卒中の引き金となる病気にかからないようにすることが必要です。
 その原因となる生活習慣を改める事が必要となります。
塩分の摂りすぎ、喫煙、大量飲酒、肥満、運動不足が危険因子と考えられています。

 こうした危険因子を取り除く生活習慣を心がけましょう。

看護士・・日常生活の訓練や全般的な指導を行う。
理学療法士・・麻痺した手足など、身体機能の回復に関わる。
作業療法士・・身の回りの事や家事など作業的な事を行う。
言語療法士・・言葉の不自由・コミュニケーション障害に関わる
ソーシャルワーカー・・患者様と家族の社会的問題、今後の方針について関わる

 

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