田﨑病院は板橋区大山の病院です。

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田﨑病院
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たかが風邪は禁物?

 今年の風邪はしつこいようです。 たんを伴う咳や、咽頭痛、インフルエンザのような高熱が出ることもある。また下痢や吐き気も出現するため活気がなくなってしまうのも一つの特徴です。

 風邪は鼻腔(びくう)や咽頭から、気管支や肺にまで起こる急性炎症のこと。原因は10~20%はウイルス感染で、10~20%は他の細菌や冷気、乾燥・室内のほこりと言われています。
 粘膜は乾燥すると抵抗力が低下し、ウイルスはさらに乾燥や低温で力を増すことになります。

 風邪症候群の中で、症状の軽いものには、鼻汁鼻水、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、発熱、関節痛、たんがあります。またインフルエンザよるものを流行性感冒ともいい、急な発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、全身の倦怠感が初期症状として現れます。

 風邪が気管支に及んだものを気管支炎、肺まで及んだものを肺炎と呼んでおり、呼吸は荒くなり、高熱が何日も続くことになります。またせき、たん、呼吸困難、胸痛などの症状もあらわれ全身症状も強まることになります。食事も摂れず、せきで体力を消耗し抗生剤やステロイド剤をいれた点滴を行っても、危険な状態になることもあります。

 肺炎には 「肺炎球菌ワクチン」が有効とされています。2歳以上で医師が健康な状態と判断できると接種可能となります。免疫完成まで約2週間が必要です。一度接種すると5年は肺炎にかからないとされますが、肺炎には他の原因菌やウイルスの可能性もあり、やはりかからないようにすることが大切だと考えます。
 以前は一生に一度しか接種できませんでしたが、最近は副作用も少なくなり二、三度接種することも可能となってきているので気になる方は医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 外出時はマスクを使用して衣類は厚手を着用。部屋の掃除や空気の入れ替えもしっかり行い寝室の加湿、空気清浄器の使用もおすすめです。体温計で体温管理を行うことも大切です。また今からでもインフルエンザワクチンを接種してもいいと思います。特に持病などをお持ちの方は、医師に相談が必要と思われますが、予防策はしっかりとする必要があります。

 たかが風邪と侮ることなく早めに治療することが悪化させない一番の対策です。

 日本経済新聞より一部抜粋

 k・oda

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