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沢庵宗彭が語る、国を治めるの者の考え方

 少し前から、日本の歴史に興味を持つ若者が増えてきているようです。

歴史に詳しい女性を 『歴女』 なんて呼んだりしていますね。

 今日は、僧侶の沢庵宗彭の言葉を紹介します。

沢庵僧侶といえば、漫画バカボンドを読んだことがある人にはなじみがあると思います。

沢庵は、徳川3代将軍家光の時代に、良き相談相手として次の様な問答をしたそうです。

 家光: 『戦のない泰平の世を築くための心構えは何か?』

 沢庵: 『この世を夢と観じなされよ』
と答えたそうです。

 人を憎いと思うのも夢、富を得て栄耀栄華を極めるも夢。
つかの間の夢から覚めれば、憎しみも、喜びも、怒りも、悲しみも人間があくせく生きていること自体
何の意味もなさなくなる。

 この世を夢と思い定めてしまえば、勝ちに小躍りし、負けに意気消沈する、そのたびに一喜一憂することもない。

国を治める者は、それくらいの大きな世界観と広い度量を持って政(まつりごと)にあたるべきだ。
 と説いたそうです。

なんともまぁ含蓄のある言葉です。

物事が上手くいかないからとイライラしたり、他人の言動に左右されてしまったり、
夢の世界に住んでいると考えたら、これほど馬鹿らしいことはありません。

 一つ一つの事案に神経をすり減らすのか、それとも沢庵が説くように
『所詮、この世は夢物語』

と考え、目先の事ばかりに気を散らすのではなく、大局的な視点を持つことが求められていくのか。

 教えを活かして、幅広い視野を持ち続けることを忘れずにいたいですね。

k・oda

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