田﨑病院は板橋区大山の病院です。

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田﨑病院
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がん細胞

前回は大物ハリウッド女優が乳がんの予防として、乳房を切除した話をアップさせてもらいました。

 そもそも、がん細胞はどのように起こるのでしょうか。
現在までの研究では、遺伝子に傷がついて起きる病気であるといわれています。それは、先天的に傷がついている場合と、後天的に生活のなかで遺伝子が傷がついてしまう場合があるそうです。

 乳がんの場合の大部分は、後天的な環境因子による発症が多いそうです。例えば、紫外線・放射線・薬物・環境ホルモンなど。加えてエストロゲンという女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。遺伝子の変化はいつ起こるかは予測できません。ただ言えることは、なるべく早く乳がんを発見したほうが、遺伝子変化がひどくなる前に治療を開始できるメリットがあります。
 乳がんにならないようにすることが不可能な現在、早期発見・早期治療がいかに重要であるかご理解いただきたいと医療従事者は考えています。

 正常な細胞とがん細胞の違いは二つあります。

 一つ目は、正常な細胞もがん細胞も、細胞分裂を繰り返しながら増殖をしていきます。ただし、正常な細胞は、ある段階まで増殖すると細胞分裂をしなくなり、役割をはたして死滅していきます。それに対してがん細胞は無限に増殖します。放っておけば宿主(細胞が寄生している生物)が死ぬまで増殖をやめません。

二つ目は、正常な細胞は集団でしか生きられませんので、決められた場所から移動することはできません。しかしがん細胞は1個でも生きられるため、もともとの組織を離れ、血液、リンパの流れに乗り流れ着いた細胞に着床し、あらたに増殖を始めます。

 長くなってきたので、次回につなげます。

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