ボルグスケールの活用
2015.04.07
四月は、多くに人にとって生活環境の変化が起こる中、身体的には自律神経の働きが乱れやすい時期でもあります。
この時期の自律神経は、身体を休ませる「副交感神経」が働きが高くなります。
こうした点から、適度な運動を行って身体を活性化する「交感神経」の働きを刺激する必要が有効です。
ところで適度な運動、とは、どの程度の運動量なのでしょうか。適度な運動量というのは人によって異なります。この点に着目して、本人が運動をした時に感じる辛さによって運動量を決める目安になる方法があります。それが 『ボルグスケール』 です。
ボルグスケールは、運動時の辛さを安静状態(6)~疲労困憊(20)までの指数で表し、「楽(11)~ややきつい(13)」と感じる程度の運動を習慣的に行うようにするものです。健康のためには、激しい運動をするよりも 「楽~ややきつい」 と感じるくらいの運動量が最適とされているからです。
ボルグスケールにはもう一つ特徴があります。それは、高血圧などの治療薬を服用している場合を除いて、ボルグスケールの数値を10倍した数が運動時の心拍数の近似値になるのです。このため、運動しているときの心拍数が110~130くらいだと、適度な運動と判断することができます。