男性にも起こる更年期障害
2018.09.07
更年期障害と言えば女性と考えるのが一般的でしたが、現在では男性にも注意が呼びかけられています。
女性の更年期障害の多くは、エストロゲンという女性ホルモンの低下が原因となっています。男性の場合も、テストステロンという男性ホルモンの減少によって更年期障害がおこります。ただ男性の場合には男性ホルモンの減少だけではなく、精神的なストレスが強く影響している点が見逃せません。
男性の更年期障害では、関節痛や筋肉痛、発汗、疲労、肥満、頻尿といった身体状況。集中力の低下や無気力、抑うつ、イライラ、、不眠などの精神症状が現れます。また女性では見られない性機能の低下を伴うケースが多くあります。
男性ホルモンの減少で症状が重く出ている場合の治療には、ホルモン補充療法が有効です。
2~4週間に1回、注射によるテストステロンの補充が行われます。精神的な面での治療では、心理療法や運動療法、抗うつ薬を使用した薬物療法が。ケースによっては、勃起障害(ED)の治療で症状が改善することもあります。
注意するべき点としては、前立腺肥大症や糖尿病、うつ病といった病気は、男性の更年期障害の症状とよく似ているという事です。「更年期だからしょうがない」と軽視してこれらの病気発見が遅れないようにしましょう。