甘酒の効能
2019.03.05
近年、甘酒は「飲む点滴」などいわれ、愛飲している方も増えているようです。では甘酒に2種類あるのはご存知ですか?ひとつは「米麹(こめこうじ)」を使用してつくられるもの、もう一つは「酒粕(さけかす)」を使用して作られるものです。それぞれ効能の違いはあるのでしょうか。
☆米麹と酒粕の甘酒の違い
テレビなどでご飯と何かを混ぜているのを見たことがありますか?
それは麹菌という食べても害のないカビの一種で、これが繁殖すると発酵して日本酒の材料でもある米麹になります。これを用いて作られるのが米麹の甘酒です。ほのかな甘みがあり砂糖は必要ありません。
一方、酒粕とは日本酒を搾った後にできる、搾りかすの事です。圧力をかけて搾るので、白く平たい板状の形をしています。鍋の中に酒粕を入れて溶き、砂糖を加えて甘酒をつくります。酒粕にはアルコールも含まれるため甘酒にもアルコールが含まれる可能性があります。
☆甘酒の効能
2種類の甘酒には、お米を原料とする日本酒の製造過程で生まれるという共通点があります。そして「飲む点滴」と呼ばれているのは、米麹甘酒のほう。
米麹は発酵食品です。発酵過程でブドウ糖など様々な栄養成分が生まれるためそのように呼ばれるようになったのでしょう。また「酒」といっても、アルコール分は含まれないので、お子さんやアルコールが飲めない人は米麹甘酒がよいでしょう。
一方、酒粕甘酒も疲労回復に有効なビタミンB群が豊富で、さらに腸内環境を整えるたんぱく質を含んでいます。このためお肌に良いお酒とされています。
どちらも、健康に役立つ成分が豊富に含まれた伝統飲料。これを機会に飲まれてみてはいかがでしょうか。