右下腹部の痛みに注意
2019.03.28
右下腹部に激しい痛みが生じることを「盲腸」と表現する方もいますが、病名としては「虫垂炎」になります。
盲腸は、小腸と繋がる大腸の最初の部分にあります。そして虫垂は、盲腸の下部にある細い管状をした器官です。この虫垂に何らかの原因で炎症が起こる病気が虫垂炎です。
虫垂炎の典型的な症状としては、最初は腹部の中心付近(みぞおち)にあった痛みが、右の下腹部に移っていくことにあります。虫垂炎が疑われる場合には早急に医療機関を受診してください。
炎症が虫垂に溜まっているうちは、薬で炎症をおさえる治療や、手術で虫垂を除去することで完治させることが可能です。
しかし症状が重症化して虫垂が破れてしまった場合には、炎症による膿が腹部に漏れだしてしまい内臓に細菌が感染し、腹膜炎といった別の病気を併発しかねません。腹部に激痛が起こるだけでなく、治療が長期化する事になります。