「風邪をひいたら抗菌薬(抗生物質)?」というわけではありません
2019.05.21
「風邪をひいたらお医者さんに行って抗菌薬をもらおう」そんなふうに思っていませんか?
抗菌薬は細菌に効く薬です。ほとんどの風邪の原因であるウイルスには効きません(ウイルスと細菌は違います。)。
ウイルスが原因の風邪に対して抗菌薬を服用しても早く治ることは無く、むしろ副作用(下痢や発疹など)のリスクがあるだけです。「抗菌薬を飲んだから良くなった。」と思う方もいるかもしれませんが、ほとんどの風邪は抗菌薬を飲まなくても自然に治ります。
風邪を早く良くするために必要なのは、十分な休養と栄養です。
もちろん、一部の風邪には抗菌薬が必要です。その判断は、診察する医師がしますので正確に診断してもらうためにも診察の時は詳しく症状を伝えて下さい。
そして、抗菌薬が出された場合、処方された分をしっかりと飲み切るようにしましょう。また、抗菌薬をとっておいて次の機会に飲んだり、抗菌薬をあげたり・もらったりしないようにして下さい。
抗菌薬のことでわからないことは医師や薬剤師に気軽にご相談下さい。