前立腺がん②
2011.06.24
先日につづき前立腺がんのお話です。
アメリカでは男性の患うがんの中で第1位が前立腺がん。死亡率も肺がんについで第2位。
以前の日本では患者さん数が少ない疾患でしたが最近では急激に増えているといわれています。
平成17年の厚生労働省の調査では男性のがんの中で、患者様数は第1位となっており、年齢別では50歳代前半では7位、60歳代前半では2位。
60歳代後半では1位となっています。
前立腺がんによる死亡数も増加しており、2008年は約1万人の方がなくなっているといわれています。
前立腺がんが急激に増えている理由としては、食事の欧米化や平均寿命が延びたことによる高齢者の増加が考えられています。また検査技術の向上により早期発見が可能となったことも増加理由と考えられています。
前立腺がんの検査はPSA(前立腺特異抗原)検査、直腸診、画像診断
などがあり、なかでもPSA検査は前立腺がん発見に大きく貢献している検査です。また直腸診や画像診断を組み合わせて行うことで早期発見が可能となります。
治療方法には「手術療法」や「放射線治療」「内分泌療法」などがあります。
前立腺がんの初期には自覚症状がほとんどないため、気づかないケースもたくさんありましたが検査技術の向上により人間ドックなどは早期に発見できるようになりました。前立腺がんは早期発見により90%は完治できるといわれています。
まずは定期健診をしっかり行うことが予防の第一歩と言えそうです。