脳卒中とリハビリ
2012.01.27
脳卒中とはどんな病気を指すのでしょうか・・・・
一般的に脳卒中といわれる病気は正しくは「脳血管障害」といい「脳出血」や「脳梗塞」がこれにあたります。脳出血は脳の血管が破れて出血するもの、脳梗塞は脳の血管が詰まってしまった状態をいいます。
いずれの場合も脳に酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が届かなくなり、脳の一部が壊死してしまう血流障害で、突然、手足のしびれや半身麻痺、ろれつが回らなくなる、意識障害という発作が起こります。
また発作が治まっても寝たきりになってしまうと、使わない筋肉が動かなくなるという合併症も起こしてしまいます。
さらに、再び発作を起こしてしまうと死に至るという場合もありますが、医学の発達により脳卒中の死亡者は年々減少しています。
脳卒中が疑われれば、すぐに救急車を呼びますが、、病院ではまず本当に脳卒中か、何が原因か調べ、治療方針が決まります。緊急手術が必要な場合もありますが、手術が必要なければ内科的な治療で様子をみます。血栓を溶かす薬、血液を固まりにくくする御薬を使います。
脳卒中で大きな発作が起きると、命は取り留めても、麻痺や言語障害が残ってしまうことが多くあります。脳の傷ついた箇所がつかさどっている身体の部分が動かなくなってしまうので障害として残ってしまいます。
例えば、運動中枢や神経線維が障害される事により、片方の手足に麻痺がおこる状態を「片麻痺」と呼びます。この場合、同じ麻痺でも手足のしびれやふるえなど軽いものから、まったく動けず痛みすら感じられなくなる重度のものまで様々です。
こういった後遺症の克服が、脳卒中治療後の大きな課題となり、少しでも元の状態に戻そうと行われるのがリハビリテーション(リハビリ)です。
次回はリハビリについて、詳しくお話させてもらいます。