増えています。逆流性食道炎
2012.02.13
胃液が食道に逆流して、食道粘膜に炎症をおこすのが「逆流性食道炎」です。原因の一つは加齢。超高齢化社会を迎える日本において、この病気を患うかたが増えています。
みぞおちあたりにチリチリとした不快感があって、すっきりしない。こうした゛胸やけ゛と呼ばれる症状は、胃から食道に逆流した胃酸が食道の粘膜を刺激することで起こります。このとき食道粘膜に炎症が起きている状態は「逆流性食道炎」と診断されます。
症状としては、胸やけのほかに、胃酸がのどや口腔にこみあげてくる゛呑酸゛もあげられます。
食道と胃の境界線(噴門)には、食道から胃に送る一方、胃からの逆流を防止する弁の役割があります。この機能は噴門周囲の筋肉や靭帯によって維持されていますが、加齢や肥満によって弁が緩むと、逆流性食道炎が生じやすくなります。
逆流性食道炎から食道がんを発症するケースは日本人の場合、稀です。とはいえ、逆流性食道炎による不快感は、食生活や睡眠といった日常生活に大きく影響します。症状の多くは、薬物療法と日常生活の改善で緩和できます。
胸やけが慢性的に起きている方や、一か月以上続いている方は、かかりつけ医に相談のうえ、専門科を受診しましょう。
k・oda