田﨑病院は板橋区大山の病院です。

板橋区大山西町5-3

田﨑病院
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心臓にもリハビリ②

 今日は、心臓リハビリに取り組んでいる例を取り上げて行きたいと思います。

 心筋梗塞のカテーテル手術の場合、ベッドに寝ているのは1日ほど。順調なら2日目には立ち上がり、4日目には200Mほど歩く。5~6日目には医師が患者ごとに作った歩行や自転車などの運動メニューを徐々に始めていく。
 退院後も通院して3~5ヶ月は継続が必要となるようです。

 リハビリは看護師や理学療法士などのもとで実施するのが原則で、決して無理はしない。入退院時や3ヶ月経過時になどに面接し、個人に合わせて取り組む。目安は軽く汗ばむ程度。速足で2~30分歩く程度が目安(人によって異なります。専門医に相談していください。)
 こうした運動を週3回程度実施することで、効果が得られるとされています。

 しかし、上記のペースでリハビリを継続できる人は、仕事をすでにリタイヤしており通院できる60代前後の方が多いのも現状の様です。退院後に職場に復帰すると時間的な制約から通院が難しく、十分なリハビリが実施できないことが多いといいます。

通院できない方には、自宅でできる運動メニューを医師や専門職に考えてもらう必要があるが、最近では一部のスポーツクラブで状態の良い人を受け入れ、医師の紹介状に沿った運動メニューを実施する例もある。
 ただ、手術を受けた方が全員、リハビリをするわけではない。もともと歩行が困難な人には不向きである。

 運動と並んで重要なのが生活習慣病の改善です。心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化にの危険因子である高血圧や高脂血症、肥満、運動不足などのリスクを下げるために大切である。
 改善目標はメタボリック症候群対策より厳しく、コレステロールやカロリーの摂取も控える必要があります。また心臓病などを悪化させるので禁煙は欠かせない。

 ★心理面もサポート
 手術後、特に後遺症が内にも関わらず、社会復帰に不安を抱える人は多い。欧米では臨床心理士や精神科医が入ったチームで対応することも多いそうです。

 看護師と話をしたり運動を継続することで、自分の体に自信を取り戻していく場合が多いようです。

 心臓リハビリの課題は、一般の認知度が低いこと。取り組む病院も増えてはいるが、リハビリ用のスペースが必要であったりするため、小規模の病院では難しい。
 手術を受けた病院でのリハビリが困難な場合は、リハビリが受けられる病院を紹介してもらうことも一つの方法です。

k・oda

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