甲斐の虎が語る。キーとなる数字。
2012.09.14
先日に引き続き、戦国時代に生きた男たちの言葉を
取り上げます。
今日は、甲斐の虎とうたわれた
武田信玄です。
『戦というものは、六分・七分の勝利で十分である。 八分の勝利は危うし。
九分、十分の勝利は味方の大負けの下地作りなり。』
なぜ、十分の勝利がまずいかというと、六・七分の勝利から失敗を多く学び問題点を明らかにすることで、自己を改革し、
成長させることが、生き残る術であると考えていたからです。
十分の勝利で慢心することなく、常に学び続ける姿勢がこの言葉からもわかります。
ほかにも、大将たる者の心得として、次の様な言葉があります。
『万事、物事を言うときには、六・七分まで言えばいい。八分まで言うと言い過ぎになる。』
家臣を追い詰めすぎず、自らを振り返る余地を残しておけと戒めているわけです。
戦国時代の名だたる武将たちは、いつ部下や身内に寝首をかかれるか分からない時代を生きていました。
そんな彼らのマネジメントの考え方というものは、現代を生きるサラリーマンよりも考え抜かれていたでしょう。
だからこそ、信玄の六・七分の考え方は現代でも通ずるものがあるかもしれません。
ちなみに、ユダヤ人の教えにも
『物事は60%できれば上出来だ』
という言葉があるそうです。
六・七分の考えた、いいトコ取りで取り入れていきます。
k・oda