越後の竜に惚れたポイント
2012.09.20
「義」を掲げた上杉謙信。
その言葉通り、人助けで戦に助太刀し
勝利を収めても領土を奪うことをしませんでした。
なぜ、部下からの反発がなかったのか。
「我々は正義のために戦う!!」
このように宣言しただけで
本当に武将たちを統制できたのか。
その答えはありました。
実は上杉謙信は、内政・経済にたけた人物でした。
佐渡金山の鉱山開発に始まり、麻の原料となる植物栽培。
ほかにも、稲作を充実させたり、麻を流通させ、商人からの入港印税などで
経済力に優れた国造りをしていたそうです。
いかに「義」を掲げても、
貧しい国であったなら、武将や足軽達の不満は募り、反発が多くなることは予想がつきます。
ですが、きちんと自国内で経済基盤を構築することで合戦に出向いて、金銭的な見返りがなくとも
生活に窮していないからこそ、不満も出なかったのでしょう。
謙信は経済力を成長させることで
自らの信念を貫くことができる、仕組みを構築していました。
さすがです。
k・oda