コンタクトレンズトラブル110番
2012.12.03
使い捨てコンタクトの普及により、「コンタクトレンズは手軽に使えるもの」というイメージが強くなっています。こうしたことが影響しているのでしょうか。コンタクトレンズの間違った使用方法により、目にトラブルを起こすことが多くなってきています。
・コンタクトレンズは医療機器
コンタクトレンズは透析器や人工呼吸器と同じく『高度管理医療機器』に薬事法で定められています。これは、使い捨てコンタクトも同様です。使用者には十分注意が必要とされる商品なのです。
目のトラブルを起こすコンタクトの使用方法には、洗浄が不十分で汚れたレンズや使用期間の過ぎたレンズの使用、レンズをつけたまま寝てしまうといった長時間の連続着用があげられます。
こうしたことは、目に傷をつけ、傷口から細菌の感染を許し、目の病気を発生させる原因となります。
・コンタクトレンズによる代表的な目のトラブル
【アレルギー性結膜炎】
上まぶたの裏側に乳頭(ぶつぶつしたもの)が出来るアレルギー性疾患。原因はレンズに付着した変性タンパク質や汚れ。
【角膜上皮障害】
角膜上皮に傷がついた状態。レンズ着用時に痛みを感じる場合、この疾患を患っている可能性がある。
【角膜潰瘍】
角膜上皮障害から、細菌やカビが入り込んで感染を起こす。この病気が治癒した後も視力に影響を残すことがある。
こられのトラブルは、眼科で行う定期健診で早期発見出来ます。正しい使い方をしても時間とともにレンズは劣化しています。コンタクトレンズを使用する際には、必ず、眼科の定期受診をお勧めします。
田崎病院発行 こんにちわ より