座ることの効果
2014.01.23
人間の身体的・精神機能は、使わなければ、どんどん衰えていてしまいます。高齢になり、動くことが億劫になってきたうえに、寒い季節になりました。つい布団の中で一日過ごし、そのまま寝たきりになってしまう事も多いようです。
☆廃用症候群とは?
ベッドから離れなくなると、動かないことによって、身体にあれこれと悪い影響が出てきます。 「廃用症候群」と呼ばれるもので、寝たきりで体を動かさないことで生じる障害のことです。筋力の低下や関節が固まって動かせなくなる、さらに高齢の場合は、認知症の様な症状が出たりします。
これらを防ぐために、少しでも運動することが大切です。まずはベッドで、できるだけ身体を起こすようにして、座るようにしてみましょう。「背もたれ」やギャッジベッドを使う方法もあります。
☆寝たきりから座ることの効果
座ることができると、寝たきりに比べて視界が広がります。隣の部屋で遊ぶ孫たちの様子が見え、窓からの景色を見ることで季節を感じたりできます。そうした新たな刺激は脳を活性化させますから、意識がはっきりしてきます。また意欲が沸いてきます。
肉体的にも姿勢を保つ筋力がつき、関節が固まるのを防ぎます。さらに床ずれ防止や、便秘防止などに効果が期待できます。
これまで寝たきりであっても、気分の良さそうな日には 「座ってみようか」、「座って食事をしよう」と誘ってみましょう。
k・oda