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田﨑病院
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脳卒中とリハビリ②

2012.01.30

 さて今日は先日の続きで、脳卒中とリハビリについてアップします。

 脳卒中には脳梗塞と脳出血があり、どちらも重症の場合後遺症を残す可能性があります。
 こういった後遺症の克服に必要なのが「リハビリテーション(リハビリ)」といわれるものです。

 リハビリは入院直後から、始められます。正しい姿勢を保ったり関節を動かしたりとという、入院直後から出来るリハビリは、関節が固まったり、筋肉が弱まったりするのを防ぎます。さらに回復に合わせて自力で座ったり歩いたりといったリハビリが入院中から開始され、退院後も続けられます。

 一般的に、後遺症で最も多いのは手足の麻痺です。発作当日から手足が動かせるようならかなりの回復が見込めます。
 足の麻痺の場合は発作後一か月以内にあおむけに寝た状態で、自転車漕ぎの動きができれば歩行はできると言われています。いずれにしてもリハビリは少しでも早く始め、根気強く続けることが最も大切なことです。

 後遺症の克服は、本人が現実を冷静に受け止めること、そして本人はもちろん家族など周囲の人たちが、一緒になって前向きに取り組んでいくことが大切になります。
 後遺症が生じても、その後の薬物治療やリハビリで、かなりの成果が期待できますし、完全回復できるケースも少なくありません。

 リハビリの目的は、元通りの生活に戻れるようにすることですが、それがかなわなくとも、これ以上身体機能が衰えないようにしたり、残った機能を活用して普通の生活が送れるようにすることにあります。
 リハビリは本人の努力や家族の協力も欠かせませんが、大勢の人の力を結集して行われます。リハビリに関わるスタッフは巻末に紹介します。

 脳卒中を防止する為には、高血圧や糖尿病といった脳卒中の引き金となる病気にかからないようにすることが必要です。
 その原因となる生活習慣を改める事が必要となります。
塩分の摂りすぎ、喫煙、大量飲酒、肥満、運動不足が危険因子と考えられています。

 こうした危険因子を取り除く生活習慣を心がけましょう。

看護士・・日常生活の訓練や全般的な指導を行う。
理学療法士・・麻痺した手足など、身体機能の回復に関わる。
作業療法士・・身の回りの事や家事など作業的な事を行う。
言語療法士・・言葉の不自由・コミュニケーション障害に関わる
ソーシャルワーカー・・患者様と家族の社会的問題、今後の方針について関わる

 

脳卒中とリハビリ

2012.01.27

 脳卒中とはどんな病気を指すのでしょうか・・・・

一般的に脳卒中といわれる病気は正しくは「脳血管障害」といい「脳出血」や「脳梗塞」がこれにあたります。脳出血は脳の血管が破れて出血するもの、脳梗塞は脳の血管が詰まってしまった状態をいいます。

 いずれの場合も脳に酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が届かなくなり、脳の一部が壊死してしまう血流障害で、突然、手足のしびれや半身麻痺、ろれつが回らなくなる、意識障害という発作が起こります。

 また発作が治まっても寝たきりになってしまうと、使わない筋肉が動かなくなるという合併症も起こしてしまいます。
 さらに、再び発作を起こしてしまうと死に至るという場合もありますが、医学の発達により脳卒中の死亡者は年々減少しています。
 脳卒中が疑われれば、すぐに救急車を呼びますが、、病院ではまず本当に脳卒中か、何が原因か調べ、治療方針が決まります。緊急手術が必要な場合もありますが、手術が必要なければ内科的な治療で様子をみます。血栓を溶かす薬、血液を固まりにくくする御薬を使います。

 脳卒中で大きな発作が起きると、命は取り留めても、麻痺や言語障害が残ってしまうことが多くあります。脳の傷ついた箇所がつかさどっている身体の部分が動かなくなってしまうので障害として残ってしまいます。
 例えば、運動中枢や神経線維が障害される事により、片方の手足に麻痺がおこる状態を「片麻痺」と呼びます。この場合、同じ麻痺でも手足のしびれやふるえなど軽いものから、まったく動けず痛みすら感じられなくなる重度のものまで様々です。
 こういった後遺症の克服が、脳卒中治療後の大きな課題となり、少しでも元の状態に戻そうと行われるのがリハビリテーション(リハビリ)です。

 次回はリハビリについて、詳しくお話させてもらいます。

 

睡眠障害

2012.01.23

 日本人の5人に1人は睡眠に関する悩みを持っているとされています。不眠症や過眠症といった眠りに関する病気は80種類もあり、中には身体からSOSのサインがでるものもある。

 睡眠障害は大きく分類して3種類に分けることができます。

1過眠症
2不眠症
3異常行動

 1過眠症は睡眠時間を十分に取っているにも関わらず、車の運転中や仕事中に耐え難い睡魔に襲われるものです。代表的なものが睡眠時無呼吸症候群。睡眠中に10秒以上続く呼吸停止が1時間に5回以上あるとこの病気の可能性が高い。

 2不眠症は当てはまる患者さんが一番多い分類で、慢性的な睡眠不足は生活習慣病が原因であることが多いとされている。多いのが糖尿病の初期段階で布団に入ると足がムズムズし始め、睡眠を妨害されてしまい寝不足となる。

 3異常行動は夢を見るレム睡眠中に夢の内容に合わせて身体が動いてしまう「レム睡眠行動障害」が当てはまる。たとえば泥棒や喧嘩の夢を見て、寝ているのに大声を出したり、一緒に寝ている家族に暴力をふるったりしてしまう。それに本人は覚えていないことが多い。

 睡眠は健康維持の大切な欠かせない時間です。もしやと思ったら、かかりつけ医や睡眠外来を行っている病院を受診することをお勧めします。

 

性感染症

2012.01.21

 性感染症は、おもに性行為を通じて感染する病気です。昔は「性病」と呼ばれていましたが、言葉の持つイメージから変える方が良いと判断され、性感染症と呼ばれるようになりました。
 
 これを受けて1999年には「伝染病予防法」「性病予防法」「エイズ予防法」が廃止され、新しく「感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する色湯に関する法律)」ができました。
  
 古くから知られる性感染症に淋病、梅毒、性器クラミジアなどがあります。それぞれ淋病、梅毒、クラミジアという原因細菌が性交渉により密接に触れ合うことで感染していきます。トリコモナスや毛じらみは小さな虫が悪さをします。若い世代に広がっているエイズや性器ヘルペスはウイルス感染が原因となっています。

 性感染症は治療も進んでおり、多くが完治したり発症を抑えることが出来るようです。ただ、最近の日本では、抗生物質の効かない淋病も増えており大きな問題となっています。

原因は、薬の飲み忘れ。薬を飲み忘れ効果が薄まった時に菌が抗生物質に牧えない力をつける事が出てきているようです。
 その結果、今まで効果のあった抗生物質が効きにくくなり淋病に多剤耐性菌が出来上がってしまうのです。

 病気全般に言える事ですが、病気は治りかけが一番大切といわれます。症状が治まったからと言って服薬を中止するのではなく、処方された一定量は服薬を継続する方が大切です。

 病気も薬も、自己管理が大切ということでしょうか。

1月17日 防災とボランティアの日

2012.01.17

 防災とボランティアの日(ぼうさいとボランティアのひ)とは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に因んで制定された記念日で、日付はその1月17日である。

阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われた。

これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、同年12月の閣議で「防災とボランティアの日」の制定が決定され、翌1996年から実施された。この日を中心に前後3日を含む計7日(1月15日~21日)が「防災とボランティア週間」と定められている。

なおこの影響からか、ハッピーマンデー制度施行時に成人の日のみ移動先が本来(法施行前の日付が該当する週)の1月第3月曜日ではなく、1月第2月曜日になっている。

以上がwikipediaに載っていた情報です。

 私の職場では、ラジオをかけさせていただいているのですが、放送の中で「防災とボランティア」について特集が組まれていてこともあり、気になって検索してみました。

 3・11には関東でも大きな震度に見舞われました。これをきっかけに防災に気をつけていたのですが・・・・・
 のどもと過ぎれば熱さ忘れる。

 震災直後は水や懐中電灯の準備をしました。
しかし、水は飲んでしまい、しかももしもの時に連絡する方法や集合する場所を決めていませんでした。

 反省するべき点です。

今夜は家族会議です。
そして、自分にできるボランティアについても考えてみます。

タバコ 辰年を「断つ年」に

2012.01.16

 病気の原因で予防が可能なものとして、いくつか候補はありますが、一番は「タバコ」ではないでしょうか?

 タバコは身体に悪い、ということは重々承知しながら「なにより気分がすっとする・爽快感がたまらない」といった意見も多いのではないでしょうか。

 しかし、多くの免疫学で明らかなように、タバコは呼吸器・循環器病など様々な病気を引き起こし、また生活習慣病を悪化させる事が知られている。

 禁煙・分煙を実施する自治体が増え、病院でも禁煙外来が定着した。また女性では美容にも禁煙が影響していることが明らかになっています。

 ぼうタバコ業者の調査によると、喫煙者の内、禁煙したいと思っている人の割合も多いことが分かっている。理由として1位は受動喫煙を含めて健康問題として考えている。2位は経済問題で今後値上がり必死なタバコの値段にある。

 しかし禁煙に挑んだ、あきらめてしまった人も多いはず。

理由の第1位は、禁煙によるストレス。次いで禁断症状が2位となった。

 タバコは自分の健康面だけでなく、周囲の人の健康問題も起こしかねない。タバコを吸う人も今後、健康のためにとやめるのか考えなければいけない時代だ。
 

ウォーキング

2012.01.11

 最近の健康ブームもあり、ランニング・自転車など運動の機会を持つ方が増えましたね。

 外見だけではなく、自分の内面を磨くことも大切な自己管理になると思います。
 今日は手軽な運動として、候補となるウォーキングについての話です。

 ウォーキングは有酸素運動(たくさんの酸素を使いながら長時間できる運動)の代表ともいえるので健康づくりには欠かせないものです。
 平成20年の国民健康・栄養調査によると、日本人の一日の平均的歩数は、男性約7000歩、女性約6000ほとなっています。
 一日10000ほといった理想的な数値目標がウォーキングにはありますが、これから始める場合、普通に生活して自分がどれくらい歩いているのかを把握しましょう。それが6000歩なら、いきなり10000歩を目指すより、今までの生活習慣に無理なく付け加えるような感覚で、歩く機会を増やすことがコツです。6000歩から6500歩へ、負担を感じなくなったら7000歩、という具合に徐々に目標値に近づけていきましょう。

 時間の目安は、連続30分とされていますが、回数を分けてもほぼ同様の効果が得られます。
 ウォーキングは最初はフォームにこだわらない散歩感覚で良いのですが、長く歩けるようになると、不自然なフォームで歩くことで逆に身体を痛める事があります。正しいフォームを意識するようにして下さい。

姿勢:肩の力を抜いて背筋を伸ばす
頭 :アゴを引いて首をのばし、目線は数メートル先を見るようにする
腕 :肘を軽く曲げて、できるだけリズミカルに大きく振る
脚 :膝はできるだけ曲がらないように。踵から着地する

 などを意識して行ってみてください。

「総合診療医」を育成

2012.01.10

 おはようございます。本日は日本経済新聞に掲載があった、医療に関する話です。

 総合診療医とは、さまざまな症状の患者を自ら診療するため専門性と幅広い知識が必要となる医師である。
 同じ医療に携わる者として、専門分野に特化しつつオールラウンドに診療することの難しさも十分感じます。しかし診てもらう患者様側からするとこれほどの医師が近くにいる事は安心の何物でもないことと思います。

 以下は新聞の抜粋となります。

厚生労働省は多様な病気に対応できる「総合診療医(仮称)」を育成する制度の検討に着手した。国家試験合格後、2年の臨床研修を終えた医師を対象に、3年程度の特別研修を盛り込み総合診療医として認める案が有効だ。
 2018年を目途に臨床に投入することが検討されている。

 総合診療医は診療も行うほか、専門的な処置が必要と判断した場合は大病院を紹介するなど「医療の窓口」の役割も担う。診断能力の高い総合診療医が掛かり付け医に定着すれば、どの診療科に行けばいいか迷う事が少なくなり受診や検査の無駄を省くことができるようになり、医療費削減につながると考えられている。

 総合診療医の創設を検討するのは、高齢化で医療の重心が病院から在宅へ移る中、どんな症状にも柔軟に対応できる医師への需要が高まっているためだ。

こんにちわ2012年1月号

2012.01.08

こんにちわ2012年1月号をお配りしています。

こんにちは2012年1月号

  • ホームクリニック 「早めに対策 花粉症」
  • 知るほどTOPICS 「むし歯を防ぐ生活」
  • はつらつ健康ナビ 「肩こり対策には、これ」
  • 介護の知恵袋 「お雑煮を安全に」
  • 生活ほっとニュース、覚えよう!楽しい手話 ほか

※当冊子は毎月発刊しております。
※数に限りがありますので、お早めに!

一月七日は「春の七草」

2012.01.06

 
 おはようございます。新年も明けて昨日から仕事はじめの方もいたのではないでしょうか。そろそろ、お正月気分も抜いて一新していきましょう。

 さて明日の7日は「春の七草」と言われている日です。
私の知る限り、七草粥はお正月のおせち料理で疲れた胃を休息させる為の習慣と思っていました。

 少し気になったので調べてみました。

まず七草粥には「春の七草」と「秋の七草」があり、一月七日は春の七草になります。秋の七草には行事らしいものはなく、野草を見て楽しんだりするそうです。では七草には何が含まれるのか、今回は春の七草を取り上げていきたいと思います。

・セリ
・ナズナ
・すずな
・すずしろ
・ゴギョウ
・はこべら
・ほとけの座

なぜ、七草を食する習慣ができたのかは諸説あるようですが、中国由来の話を紹介します。

 古来中国では、正月の一日を鶏の日、二日を狗(犬)の日、三日を猪(豚)の日、四日を羊の日、五日を牛の日、六日を馬の日として、それぞれの日にはその動物を殺さない様にしていた。そして七日は人の日(人日)として、犯罪者に対する刑罰は行わないようにしていた。

 またこの日は7種類の野草(七草)をいれた羹(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わり七草粥となった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般的に定着した。
 江戸幕府により公式行事となり、将軍以下全ての武士が七草粥を食べて人日の節句を祝った。

 この日は、新年になって初めて爪を切って良い人されており、七草を浸した水に爪をひたして、柔らかくしてから切ると、その年は風邪をひかないといられているそうです。

 いろいろな、言い伝えがありますが、昔の人たちの経験に基づいた言い伝えに無駄なことはないと思います。
 現代人にとって先人たちの知恵を上手に生かしていく事が、大切ですよね。

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