「聞く」より「聴く」の大切さ
2012.03.29
「気持ちを伝えあう技術」を読んでいて、ふっと考えた。「聞く」と「聴く」の違いについてだ。
心の悩みやストレスを抱えた人たちに積極性を持って生きることを助言(カウンセリング)することが大事だが、その第一歩に「聴き上手」になるという事がある。
「聴く」には相手の気持ちや人間性をわかろうとする、積極的な働きがある。相手の言いたいことや感情を理解しようという姿勢がある。
これに対して「聞く」は、近くにいれば自然に耳に入ってくるのもで相手のことを分かろうとする積極性はない。カウンセリングの基本は相手を理解しようとする「積極的傾聴」にある。心の悩みを抱えた人たちには、まず「聴く」ことから始めようとするものだ。
がんにかかった人たちのところを訪問して、その悩みや現在の気持ちを聴く人がいる。そうした人を養成する会もあるそうだ。悩みを人に相談するとすっきりする事がよくある。そういう仕事だろう。
古くは吉田兼好も「徒然草」で「おぼしき事を言わぬは腹ふくるるわざなれば・・・・」と書いているように、悩みを胸にしまっておき、言いたいことを言わないでおくと、心の健康にも悪いし、体をむしばむことになる。
積極的傾聴の基本は相手を尊重する気持ちと相手を理解しようとする姿勢、が大切であると言われている。実行出来るのは、まずは肉親ではないだろいうか。知人だと、話の中の疑問などいちいち指摘されたら話し手は気分を害することにもなる。よほど親しくないと、相手の気持ちを理解しようとするのは難しい。
見ず知らずの人なら、案外うまくいくかもしれない。
医療従事者なら、なお良い。白衣の人をまえにすると、今の悩みや気持ちを話してすっきりとした経験は誰にでもあるのではないだろうか。
★日本経済新聞より
じっくり話を聴くことが、心の健康に必要なことだと我々医療従事者も肝に命じる必要があるなと感じました。
息の長い被災地支援を
2012.03.26
今月11日で東日本大震災から1年となりましたね。
震災に関する記事を見つけたので載せてみます。
東日本大震災の発生から1年が経過した。被災地では以前からの暮らしを取り戻すための取り組みが続くが、復旧・復興への道のりは長い。首都圏からの息長く被災地を支援するための方法などを、被災地の暮らし相談も受けているファイナンシャルプランナー(FP)の聞いた。
被災地支援でまず思い浮かぶのは、ボランティアだが、仕事の都合などで時間が思うようにとれない人も多いと思う。現地で活動する市民団体やNPO法人への資金的援助も被災者の暮らしの立て直しに直結する取り組みです。
被災地では、子供の教育支援やペットの保護支援など、多様なニーズをくんだ支援活動が続けられています。自分の問題意識にあった活動を行っている団体を寄付提供先に選ぶことで、息の長い支援が可能となります。また活動をホームページで確認することで、団体との一体感を得ることが出来ると思います。
数千円~1万円程度の寄付をすることで、将来、名産品を送ってもらえるなどの形の支援も広がっている。
注意が必要なのは、寄付を募る団体の中には活動実態が不明瞭なものもあります。事前に電話やネットで確認しておくことも大切です。また被災地の名産品を買う事も喜ばれるため、首都圏で開かれる物販イベントなどで地元の名産品を購入することも大切なボランティアの一つになる。インターネットにて自分が購入した商品の魅力を伝える人も増えており、さまざまな形のボランティアが行われている。
自分にできる形で、ボランティアを行っていくことが息の長い支援を行う秘訣である。
日本経済新聞より
k.oda
むし歯を防ぐ生活②
2012.03.19
口内の病気で代表的なものが、むし歯です。虫歯は細菌による感染症ですから、口に中を清潔に保つことで防ぐことが出来ます。
虫歯があると、食べ物もおいしくありませんし、しっかり咀嚼できないと健康にも影響を与えてしまいます。
ではどのように、むし歯を予防していけばいいのでしょうか。
★歯の健康を守る生活習慣★
カルシウムを多く含んだ乳製品や魚類をしっかり摂り、また、噛みごたえのある物をよく噛んで食べるようにします。
菓子類は控えるようにして、出来るだけキシリトールなどの甘味料を使用したものを。
夜更かしなど、不規則・不摂生な生活が続ことで間食が増え、つい歯磨きを忘れてしまう、といったことが起こります。生活リズムを整えることがむし歯予防にもつながります。
忙しすぎる毎日は様々なストレスのもと。
ストレスによる寝不足や食欲の減退は、免疫力を低下させます。身体の抵抗力が落ちる事も虫歯の発生を増加させる事となる。
喫煙は歯を汚すだけでなく、口中で増殖する細菌への抵抗力を弱めます。喫煙は虫歯のもとと言えるでしょう。
むし歯予防で効果的なのは、やはり歯磨き。食後と就寝前の歯磨きを習慣づけましょう。 最近では歯磨きの他に、デンタルフロスや歯間歯ブラシなど、歯磨き効果を上げるものがたくさん出ています。
また定期的な歯科検診は、虫歯の悪化を防ぎます。ぜひ、家族で、かかりつけの歯科医師を持つようにして下さい。
こんにちわ より
k.oda
むし歯を防ぐ生活
2012.03.17
虫歯に原因になるのは、「ミュータンス菌」という細菌です。ミュータンス菌は、食べ物に含まれる糖分を分解して、グルカン(多糖類)と呼ばれる、ネバネバした不溶性の物質をつくります。このグルカンが歯垢(プラーク)の成分となり、歯垢の中では歯の大敵である「酸」が作られます。この酸により歯が溶かされ、むし歯江と進行します。
虫歯になることでつらいことは何と言っても痛み。食事もおいしくなくなってしまいますし、痛みがひどくなると絶えず気になり、夜も眠れなくなります。治療せずに我慢していると、やがて進行し、歯の神経まで達して神経が死んでしまうと一時的に痛みは治まったりしますが、放置することで細菌が増殖し、痛みが再発したり、最終的には歯を抜くことになります。すると歯並びが悪くなるなど、ほかの健康な歯にも悪影響を与えます。
虫歯の進行を防ぐには、まず食生活から気をつけます。三度の食事をしっかり食べず、間食をダラダラ食べることで、ほとんどの時間、口の中は酸性になります。こうなると虫歯になる確率はグンと高くなります。
就寝中は、唾液の分泌が減ることで虫歯が進行します。就寝前の飲食は、ミュータンス菌に栄養を与え、歯垢をつくることを応援している様なもの
夕食後の飲食は、できるだけ控えましょう。
k.oda
プライベートライティング
2012.03.14
プライベートライティング
聞いたことがあるでしょうか。
私は目標設定をして、どうすれば目標が実現できるかよく考えます。
目標を紙面に書こうと思うと、箇条書きになりがちです。
「〇〇がしたい」
「〇〇に行きたい」
このような形。
プライベートライティングでは、自分の頭の中に思っていることをそのまま紙に書き落としていきます。
そうすることで、思考が断続することなく連想が広がっていき、頭の中で考えている事を網羅することになります。
書き落とした後は、まとめの作業です。
書き落とした言葉の中から、自分の核となる言葉を探してみます。
すると、、よく使う言葉があることに気が付きます。
それが、自分の中で中心的な価値観であるのがわかります。
次にその言葉を使って、2行程度の自分の指針のようなものを作ります。
今まで気が付かなかった自分も分かって面白い作業です。
目標設定だけでなく、どのようなシチュエーションでも使える面白い作業です。
行き詰った時にはぜひ。
k.oda
求人情報
2012.03.12
当院では、医師、看護師、准看護師。そしてリハビリ助手を募集しております。
詳しくは、ホームぺージ「職員医師募集」のバナーをご覧ください。
k.oda
東日本大震災から1年
2012.03.11
今日で、あの東日本大震災から1年となりました。
一年前の今日を振り返ると、鮮明に記憶がよみがえってきます。
仕事中に大きな揺れ、あわてるスタッフと患者様・・・・
帰宅難民となったスタッフも大勢いました。
東北では地震、津波そして原発事故と今でも、大きな問題と向き合っている方々が大勢います。
今もまだ、家族が見つからない方や仮設住宅で避難生活を送っている肩もたくさんいる中で、自分たちが東京で生活できている現状に甘えたくはないと思います。
このブログでも、時折触れてきましたが、自分たちにできることは何なのか?
この出来事を風化させないことが、周囲の人ができることの一つではないかと考えます。
k.oda
肺炎球菌ワクチン
2012.03.09
がん・心疾患・脳卒中疾患に次いで日本人の中で多いのは、肺炎。肺炎は主に身体の抵抗力が弱った状態の時に、ウイルスや細菌が肺に入り込むことで発生します。
肺炎球菌は、肺炎の源病菌としては主要な細菌で、以前から抗生物質による治療が有効でした。しかし現在では、抗生物質に耐性を示す肺炎球菌が増加し、症状が危篤になるケースが発生しています。こうした事態を避けるため、65歳以上方や慢性疾患のあるかたには、肺炎球菌ワクチンの予防接種が強く勧められています。
肺炎球菌ワクチンは、80種類以上の型がある肺炎球菌の23種類に対して免疫を獲得することができ、肺炎球菌感染症の約80%を予防するとされています。
1回の接種でおおむね5年間効果が持続して、肺炎球菌が起こす呼吸器感染症の他、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎への予防効果も期待できます。
肺炎球菌ワクチンは任意接種ですが、高い予防効果が期待できるため、ワクチン接種に対して助成金が支給される自治体も増えてきました。その多くは65歳以上を対象としています。
ワクチンの有効性や助成金制度が周知されるにつれて、ワクチン接種率は徐々に上がってきています。そして条件付きながら、再接種も認められるようになりました。
まだ、接種がお済みでない65歳以上の方は主治医にご相談ください。
田﨑病院 発行 こんにちわ より
k.oda
トイレの回数増える、過活動膀胱
2012.03.05
トイレに急に行きたくなり我慢できなくなる。時には漏らしてしまう。こんな場合は膀胱(ぼうこう)の尿を貯める機能が低下して起こる「過活動膀胱」の可能性がある。40歳以上の日本人の1割がこうした症状でいやな思いをしている。特に肌寒い冬はトイレに行く回数も増える。薬や体操で症状は改善できるので、年だからとあきらめないように。
膀胱は300~400mlの尿をためることが出来る。通常は150mlを超えると尿意が現れるが、過活動膀胱の患者さんは100ml~200mlで我慢できないと感じる「尿意切迫感」が表れる。
患者さんは「突然尿意をもよおすので、尿漏れを予防できない」とこの病気を説明する。
急な尿意に何度も襲われ、トイレに駆け込む回数が増える。
「漏らしたらどうしよう・・・」この不安が大きくなり外出を控えることも少なくない。就寝中にトイレに行く回数が増えると睡眠不足に陥ることもある。命に直接かかわることはないが、生活の質を低下させることもある。
この病気は中高年に多く、加齢が影響しているといわれるが原因は完全には解明されていない。最近では生活習慣病との関係も見直されつつあり、メタボリック症候群の方は通常の2倍の可能性があることが分かっている。
患者さんにみられる、主な症状は2つで、排尿筋の異常と神経系統のメカニズムが何らかの原因でおかしくなってしまう事だ。
尿は排尿筋が収縮し、尿道括約筋が緩んで膀胱から排尿される。この仕組みに異常をきたし、収縮してはいけない時に収縮してしまい尿漏れを起こしてしまう。
治療は、専門薬を使うことと、膀胱訓練をすること。また体操も有効と言われている。
膀胱訓練とは、尿意をもよおしてから10~15分くらいトイレを我慢する方向のことだ。これにより膀胱の蓄積機能が向上する。
もう一つの方法で、骨盤底筋体操と言われるものがある。これはお尻の穴をおなかの中に引きこむように、緩めたり締めたりする動作を繰り返す。毎食後に10回くらいおこなうのが一例です。座って、もしくは寝た姿勢でやることが意識しやすい。体操を実施した女性で効果を確認したデーターもあるといいます。
おしっこのことは恥ずかしいとためらわずに、症状が表れたら専門家をたずねてみるのも治療方法の一つになるでしょう。
日本経済新聞より
k・oda
肥満対策
2012.03.03
全国に自治体で、子供の肥満を防ぐ取り組みが活発になっている。1日の目標歩数を定めたり、血液コレステロールを計測するなど、工夫をこらしている。一方文部科学省が昨年12月に発表した「学校保健統計調査速報」では、都市部を中心にやせすぎの子供が増える傾向が確認されている。自治体は「食育」も取り入れ子供たちの健康な体つくりに知恵を絞っている。
11年度の学校保健統計調査速報によると、肥満傾向児の割合は下がっている。中でも11歳児は06年と比較しても2,1%減少している。しかしこの反面、地方部では肥満の傾向が高いことも判明した。こうしたことにより、自治体では各対策に乗り出している。
15歳の肥満傾向児が全国ワースト1の14,8%だった徳島県。同県は体力テイストでも小5男子が、2年連続全国ワースト1位となり今年から「子供どもの体力向上企画委員会」を設置した。
昨年7月には県内小学生を対象に1日の歩数を計測した。結果は1日平均1万1514歩で、各自1万歩増やすことに目標を置いた。具体的な内容は「毎日運動する」「早寝早起きをする」「週に3回、30分の運動」などで対応していく予定だ。
また同じく肥満傾向児が多い香川県では、健康への意識を高めるために、小中高校生のコレステロールを計測している。同県では、過去に食事・運動・睡眠をテーマにした家庭向けリーフレットを作成。保護者に対する啓発も行った事で肥満傾向児の割合は減少した。
山形県では大学教授に食事について話をしてもらったり、各学校に体力づくりや肥満対策の運動種目安を1つ定めてもらう
一方、「やせすぎ」の問題に取り組むのは都市部の自治体だ。11年度の同調査速報で、やせている中学1年生が全国平均を上回っており、一位 千葉県、二位 東京となっている。夜更かしや朝食抜きなど生活習慣のみだれ、女子の過剰なダイエット志向の高まりが原因と考えられている。
k.oda