乳がんとセルフチェック
2013.06.27
乳がんは早期発見であるほど治癒率が高いガンです。2センチ以下のしこりで、リンパ節に転移が無い状態であれば約90%の人が10年生存している、つまりほぼ完治しているという結果になります。また、がんが小さいうちに発見できれば、女性にとって大切な乳房を温存できます。早期発見するためにも、セルフチェックを心がけましょう。
☆乳がんを見つけるには
乳がんは自分で見つけることができる可能性が高いがん。早期発見のために行っていきたいのがセルフチェック(自己検診)です。セルフチェックは毎月、生理が終わって一週間前後に行うのがいいといわれています。生理前だと乳房に痛みや張りがあり正確な判断がしにくいためです。閉経後の人は月に1回、日にちを決めて行うのがベターです。定期的にチェックすることで乳房の普段の状態が把握でき、変化に敏感になります。
しかし、しこりが見つかっても落ち込んでしまうのは早計です。しこりは人によってさまざまです。乳がん以外の原因も多くあります。少しでも異常を感じたら医療機関を受診しましょう。
鏡に向かって
1・鏡の前に立ってみて両方の乳房に違和感がないかを観察します。
2・両手を上下し、正面・側面・ななめなどから乳房をよく観察します。
・形、大きさ、乳房の高さ
・乳房の皮膚の一部や乳頭にへこみ、ただれがないか
・乳頭に異常な分泌液が出ていないか
仰向けになって
乳房の内側
・腕を上げて、指の腹でまんべんなく調べます。
乳房の外側半分
・腕を自然な位置に下げ、指の腹でまんべんなく調べます。
脇の下
・脇の下にはリンパ節腫瘍ができる可能性があります。しこりがないか左右を調べます。
乳頭
・乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液が出ないか調べます。
医療機関ではセルフチェックではわからない初期の乳がんも発見可能です。一般的ながん検診は、問診・視触診・マンモグラフィー・超音波などの検査を行います。画像診断としてマンモグラフィーが基本です。
当院にもマンモグラフィーを導入しており、女性技師も常駐しております。
興味のある方はスタッフにお声かけください。
k・oda
がん細胞と乳がん
2013.06.24
今日も乳がんの話の続きです。
前回にがん細胞は増殖をやめないで、どんどん増殖していくと書きましたが、増殖をやめないで周囲の組織の入り込んでくることを浸潤といい、転移とは遠くの臓器まで旅をして、たどり着いた先で増殖をすることを言います。浸潤と転移ががん細胞の特徴です。
「乳がん」について
乳房は皮膚の付属機関です。男性や未成熟な女性乳房のふくらみがない皮膚であることを思えば、理解できるかと思います。乳房は乳腺組織と支部から構成されています。
乳房をぶどうに例えると、母乳を分泌する乳腺組織の集まりを腺房といい乳房はいわばブドウ一粒一粒にあたります。腺房が集まったものが小葉とよばれる部分で、これはブドウの房と考えるといいでしょう。小葉から乳頭まで母乳を運ぶ管が乳管(腺管)で、ブドウを食べたあとに残る細かい枝分かれした茎の部分です。普通、乳腺(ひと房の全体にあたります)が乳頭を中心に放射線状に15~20個並んでいます。
乳がんはこの乳腺に発生したがんを言います。乳腺組織の一部の細胞の遺伝子が、変異しがんとなり増殖したものが乳がんといわれています。
しかし、乳がんは自分で見つけることができるといわれています。
次回はセルフチェックも含めてアップしていきます。
k・oda
がん細胞
2013.06.20
前回は大物ハリウッド女優が乳がんの予防として、乳房を切除した話をアップさせてもらいました。
そもそも、がん細胞はどのように起こるのでしょうか。
現在までの研究では、遺伝子に傷がついて起きる病気であるといわれています。それは、先天的に傷がついている場合と、後天的に生活のなかで遺伝子が傷がついてしまう場合があるそうです。
乳がんの場合の大部分は、後天的な環境因子による発症が多いそうです。例えば、紫外線・放射線・薬物・環境ホルモンなど。加えてエストロゲンという女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。遺伝子の変化はいつ起こるかは予測できません。ただ言えることは、なるべく早く乳がんを発見したほうが、遺伝子変化がひどくなる前に治療を開始できるメリットがあります。
乳がんにならないようにすることが不可能な現在、早期発見・早期治療がいかに重要であるかご理解いただきたいと医療従事者は考えています。
正常な細胞とがん細胞の違いは二つあります。
一つ目は、正常な細胞もがん細胞も、細胞分裂を繰り返しながら増殖をしていきます。ただし、正常な細胞は、ある段階まで増殖すると細胞分裂をしなくなり、役割をはたして死滅していきます。それに対してがん細胞は無限に増殖します。放っておけば宿主(細胞が寄生している生物)が死ぬまで増殖をやめません。
二つ目は、正常な細胞は集団でしか生きられませんので、決められた場所から移動することはできません。しかしがん細胞は1個でも生きられるため、もともとの組織を離れ、血液、リンパの流れに乗り流れ着いた細胞に着床し、あらたに増殖を始めます。
長くなってきたので、次回につなげます。
健やかな長寿へ軽めの運動
2013.06.08
世の中に確実といえることが一つある。「生き物には必ず死が訪れる」ということだ。
もちろん種によって寿命は違う。日本人の場合は男性で79歳、女性で86歳あまり。
不老不死を追い求めるのは人間だけで、中国の始皇帝が不老不死を求めて海外に使者を派遣したのは有名な話です。
現代社会でも「アンチエイジング(抗加齢)」も盛んに取り上げられているが、それだけ人間は不老不死を願っているということになる。
個人的な意見であるが、「長寿」とはただ単に命を永らえることではない。医療技術の発展により生物的な死を伸ばす事は可能になった。ただチューブを何本もつけてベッドに横たわっているのは嫌だ、という人も多いだろう。寿命があるなら出来るだけ元気に活動する「健康寿命」がよい。
寿命を終えるなら、古くから「PPK」が良いとされている。ぴん(P)ぴん(P)ころり(K)の頭文字をとったもので、「死の直前まで健康でいたい」という理想の考え方だ。
健康を保つ秘訣は難しくない。運動と栄養に気を付けることだ。つまり毎日の生活習慣が大切なのである。
近年では健康ブームから、運動が盛んになり、スポーツジムに通う人も増えている。
しかし、これまで運動と疎遠だった人がいきなり激しい運動をするのはどうだろう。やはり運動は長続きすることを旨とするべきだろう。ジョギングよりもウォーキングのほうが良い言われるように、少し軽めの運動が適している。
「健康長寿」を願うなら、適度な運動を心がける必要がある。
日本経済新聞より抜粋
k・oda
こんにちわ2013年6月号
2013.06.03
こんにちわ2013年6月号をお配りしています。
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※当冊子は毎月発刊しております。
※数に限りがありますので、お早めに!
【平成25年度板橋区健康診査のご案内】
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当院では、6月1日より10月31日まで板橋区健康診査を受け付けております。
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k/oda