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田﨑病院
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お餅をつまらせない

 古くから日本には、お米を大切にする文化があります。稲には霊力があると信じられ、お米を固めたお餅は神聖な食材とされてきました。お正月にお餅を食べる習慣は、こうした伝統文化に基づいています。しかしその一方で、この時期になると残念なニュースも聞かれます。それはお餅をのどに詰まらせて亡くなる事故が起こることです。

 ☆お餅をのどに詰まらせてしまうのはなぜ?
お持ちの事故を起こすのはほとんどが65歳以上の方です。私たちは普段あまり意識することなく、食べ物を食べ、呼吸をします。これらは身体の反射的な反応と、のどにある複雑な働きをする筋肉によって行われます。

 こうしたのどの機能も、他の機関と同じように加齢により衰えていきます。このため、飲み込む力が衰えて、お餅をのどに詰まらせてしまうケースが増えてきます。

 ☆お餅をのどに詰まらせないためには
お餅をのどに詰まらせないためには、お餅のサイズを一口サイズに切ることを徹底しましょう。調理方法としては、お雑煮のように、お餅が水分を含む料理にしてください。食べ方はゆっくりと噛んで食べること。水分を摂りながら口の中が乾燥しないように注意してください。

 ☆お餅がのどに詰まってしまったら
お餅がのどに詰まってしまったら、救急車をできるだけ早く呼んでください。そして、お餅を詰まらせた人に意識がある場合は、咳をさせる事。咳が自分でできないときは、その人の後方から胸や下あごを支えて顔を下向きにさせ、両腕で抱えるようにして、へそとみぞおちの間に両手を組み合わせ、強く圧迫してお餅を吐き出させます。
 ただし、意識がないときは、AEDや人工呼吸による心肺蘇生を行ってください。

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