心と身体のアンチエイジング
2013.04.24
アンチエイジング(抗加齢)に大切なのは、心と身体が年齢相応の健康を維持している事です。そのためにはストレスのケア、バランスのとれた食事、毎日の運動が欠かせません。ただこれらは、取り組みを始めることや継続していくことに困難を感じることがあります。
そこで今回は「心と身体のアンチエイジング」のための原動力となるようなアンチエイジングを医学として捉えようとする最近の動きと、ある程度年齢を重ねられた方にも有効なのか、この二つに話を絞っていきます。
◆アンチエイジング医学
アンチエイジングは、日本でも10年ほど前から、女性の加齢に伴うお肌対策を中心として、形成外科及び美容に関する分野で発展してきましたが、ここ数年は見た目の美しさに限定せずに、見えない部分(身体内部)に予防医学として生かしていこという動きがあります。
動脈硬化と関係のある血管年齢を例にあげると、まず脈派(大動脈に起こる圧力を波形にとらえたもの)が血管を伝わる速度によって、血管の硬さ・詰まり具合を測定し、血管年齢を調べます。この数値を標準とされる数値を比較し動脈硬化の程度を探ります。ストレスのケア、食事指導、運動指導、さらにはサプリメント療法、薬物療法などによって動脈硬化の危険因子を改善していきます。そして危険性が高いと判断されるケースについては、治療に移行していくので重症化を防止することにもなります。
こうした試みは、血管年齢以外にも、骨年齢、脳・神経年齢、筋肉・体脂肪量、酸化ストレスとホルモン濃度などでも行われています。これらは骨粗しょう症や認知症、生活習慣病対策などに大きく貢献する事が期待されています。
すこし長くなってきたので、年齢とアンチエイジングの話は次回に持ち越したいと思います。
k・oda