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田﨑病院
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報告・連絡・相談を考えるpart2

 先日の「報告・連絡・相談をロジカルに考える」の続きです。

解説

2人の囚人を仮にA・Bとする。
囚人2人にとってお互いに裏切って10年の刑を受けるより、協力し合って2年の刑を受けるほうが得である。
しかし囚人たちが自分の利益のみを追求している限り、お互いに裏切りあうという結末を迎える。なぜなら囚人は以下のように考えが及ぶからである。

1、囚人Bが「協調」を選んだとする。このときもし自分(=A)がBと協調すると懲役2年で済む。しかし自分がBを裏切ると懲役1年で住んでしまう。よってBを裏切ったほうが得だ。
2、囚人Bが「裏切り」を選んだとする。このときもし自分がBと協調すれば自分は15年だが、逆に自分がBを裏切れば懲役は10年で済む。よってBを裏切ったほうが得だ。

以上の考察により、Bが自分との協調を選んだかに関わらずBを裏切ることが最適な戦略(支配戦略)であるので、AはBを裏切る。囚人Bも同様に考えてしまい囚人Aを裏切ってしまう。
よって、囚人A・Bは協調しあうほうが得であるにも関わらず、裏切りあってしまう。合理的な各個人が相手の行動を所得として自分にとって「最適な選択(裏切り)」を選択する結果、俯瞰して見た際に「最適な選択」をすることが出来ないことが囚人のジレンマと言われる所似である。

 情報共有がなされていない状況下で、それぞれが合理的な判断をしても結果として最適解にたどり着けないということです。逆に情報共有がなされ、お互いが協調行動をとることが分かっていれば容易に最適解にたどり着きます。これが情報共有、つまり報告・連絡・相談ということです。

 チームにおいて大切なことは「全員が同じ情報を知っていることを、全員が知っていること」です。その状態をどのようにつくりだすか。その手段が「報連相」なのです。

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