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田﨑病院
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天下人の共通点

2012.09.21

おはようございます。

戦国武将シリーズも長くなってきましたので、今日で最終回です。

 最後はやはり、この方です。

戦国乱世を最終的に勝ち抜いたのが、徳川家康です。

このシリーズはある本からの引用しているのですが、
その中で、著者の方が、家康について面白い指摘をしています。
「家康は、かの田中角栄のように中間層の支持を構築することに長けていた武将である」

併せて、田中角栄が秘書に語ったものとして
次の言葉が紹介されています。

「頂上を極めるのに必要なのは、敵を減らすことだ。
他人のために汗を流し、できるだけ面倒を見ることだ

 手柄は先輩や仲間に譲れ、約束事は実行せよ

それを長いこと続けると、敵は減る。

自分に好意を寄せてくれる広大な仲間層ができる。
頂上を極めるにはそれしかない。」

 

 非常に興味深い発言です。

恐らくは、社内政治にも共通する考えなのではないでしょうか。

確かに、家康には関ヶ原の戦いの際、
豊臣の5大老と呼ばれた武将は味方に付いておらず
中間層の武将たちを味方につけることで天下を取ることができました。

 田中角栄の言葉には、頂上に上り詰めるための
大事な要素がいくつも入っています。

天下を取りたい方は、参考にしてみてはいかがでしょうか(笑

k・oda

越後の竜に惚れたポイント

2012.09.20

 「義」を掲げた上杉謙信。

その言葉通り、人助けで戦に助太刀し
勝利を収めても領土を奪うことをしませんでした。

なぜ、部下からの反発がなかったのか。

「我々は正義のために戦う!!」

このように宣言しただけで
本当に武将たちを統制できたのか。

その答えはありました。

実は上杉謙信は、内政・経済にたけた人物でした。

佐渡金山の鉱山開発に始まり、麻の原料となる植物栽培。

 ほかにも、稲作を充実させたり、麻を流通させ、商人からの入港印税などで
経済力に優れた国造りをしていたそうです。

 いかに「義」を掲げても、
貧しい国であったなら、武将や足軽達の不満は募り、反発が多くなることは予想がつきます。

 ですが、きちんと自国内で経済基盤を構築することで合戦に出向いて、金銭的な見返りがなくとも

生活に窮していないからこそ、不満も出なかったのでしょう。

謙信は経済力を成長させることで
自らの信念を貫くことができる、仕組みを構築していました。

さすがです。

k・oda

AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)を受診される方へ

2012.09.19

AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)を受診される方へ。

AICSを受診希望の方は、外来またはお電話にて医療相談室スタッフが
田﨑病院 03-3956-0864
毎週月曜日~土曜日の10時~11時30分の間で予約をお取りしています。

検査結果は9~12日後に外来または郵送にてお知らせいたします。

〈 受診前の注意事項 〉

血液中のアミノ酸バランスに影響を与える恐れがありますので、受診前に下記の注意事項をお守りください。

・検査のための採血は、食事後8時間以上あけ、午前中(10時~11時30分)に受診してください。

・ アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども食事同様にお控えください。

(水は飲んでも構いません。)

・妊娠されている場合、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。

また、AICSは下記年齢の日本人を対象として開発された検査です。
これら以外のAICS値は評価対象外となります。

           対象がん                対象年齢
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん          25歳~90歳
前立腺がん                        40歳~90歳
子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん)         20歳~80歳

越後の竜の信念

 昨日に引き続き、越後の竜こと
上杉謙信についてです。

戦国時代の多くの人々は

『利』

を重視した考え方をとっていました。
ところが、上杉謙信は違います。

上杉謙信は次の様な言葉を残しています。

『われらの戦いは、義を貫く戦いである。
 人として、邪なるものをただすことことこそ本望ではないか』

戦国時代に優先された「利」ではなく
上杉謙信は「義」をあげました。

これは戦国時代には考えられないことです。

 上杉謙信は言葉通り、他の武将から救援を頼まれ自らの兵を率い
合戦に勝利した時も
領土を支配することなく、兵を引き上げたそうです。

 ある意味、とてつもない異端な行動です。

謙信のあげた「義」とは、儒教でいうところの五常。
仁義礼智信のうちの「義」です。

 人として守るべき正しい道。
正義の道を進みます。

 しかし、不思議です。

部下の武将たちは、命がけで謙信のために働いても
引き換えに得られるものはありません。

謙信に領土欲がないためです。

 なぜ、謙信は領土を広げずとも部下を統率することができたのか。
そこには、「義」だけではない、きちんとした理由がありました。

 次回に続きます。

越後の竜のすごさ

2012.09.18

戦国武将シリーズですが、次は

越後の竜です。


 
上杉謙信といえば、武田信玄のライバルとしても有名です。

※実は、この二人って11歳離れてると知ってましたか
今まで、同い年くらいと勘違いしていました。

戦国時代の話を少しします。

なぜ戦国時代は、あれだけ紛争続きだったのか。

様々な要因があるとは思いますが、
その中の一つに

『利』

を一番に考える人が多かったことにあります。

戦国時代というと、領土の奪い合いです。

なぜあそこまで、領土を奪い合うかというと
戦が起きるたび、殿様は自分の武将たちに

報奨を支払わなければならないことが一要因としてあります。

例えば、隣の藩で不審な動きがあると聞こえてきます。
どうやら、攻め込んでくる様子です。

ここぞとばかりに、先制攻撃を仕掛けて相手の戦力を
叩いたとします。

もちろん、部下の武将や足軽を大勢連れだってです。

ここで、勝利に沸いたと思いきや殿様には痛い問題があります。

部下に報奨を支払わなければなりません。
戦国時代では、基本は土地です。

土地を分け与えるためには、相手の戦力を叩いただけでは部下に渡す土地がありません。

だからこそ、相手の陣地を奪うのです。
そうやって、初めて部下に報奨を渡すことができます。

これは、現代のサラリーマンの世界も同様です。

新しい事業に進出して利益が出たら、誰だって分け前を期待します。
給料やボーナスアップを求めるでしょう。

そのため、戦国時代に人を動かすには

『利』

が重要視されていました。

ところが、尾張の竜は違います。

長くなってきたので、続きます。

甲斐の虎が語る。キーとなる数字。

2012.09.14

 先日に引き続き、戦国時代に生きた男たちの言葉を
取り上げます。

今日は、甲斐の虎とうたわれた

武田信玄です。

『戦というものは、六分・七分の勝利で十分である。 八分の勝利は危うし。
九分、十分の勝利は味方の大負けの下地作りなり。』

 なぜ、十分の勝利がまずいかというと、六・七分の勝利から失敗を多く学び問題点を明らかにすることで、自己を改革し、
成長させることが、生き残る術であると考えていたからです。

 十分の勝利で慢心することなく、常に学び続ける姿勢がこの言葉からもわかります。

ほかにも、大将たる者の心得として、次の様な言葉があります。

『万事、物事を言うときには、六・七分まで言えばいい。八分まで言うと言い過ぎになる。』
家臣を追い詰めすぎず、自らを振り返る余地を残しておけと戒めているわけです。

 戦国時代の名だたる武将たちは、いつ部下や身内に寝首をかかれるか分からない時代を生きていました。

そんな彼らのマネジメントの考え方というものは、現代を生きるサラリーマンよりも考え抜かれていたでしょう。

 だからこそ、信玄の六・七分の考え方は現代でも通ずるものがあるかもしれません。

ちなみに、ユダヤ人の教えにも
『物事は60%できれば上出来だ』
という言葉があるそうです。

 六・七分の考えた、いいトコ取りで取り入れていきます。

k・oda

AICS (アミノインデックス がんリスク スクリーニング)

2012.09.12

当院でも行っている、早期がんを発見できる画期的な検査法が、AICS (アミノインデックス がんリスク スクリーニング)です。

体を構成している約20種類のアミノ酸の組成の変化により、がんのリスクをチェックする検査です。

検査方法は、1回5㏄の血液検査で複数のがんについて一度に調べられます。

現段階では、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮・卵巣がんが対象です。

通常、これらはそれぞれ別々の検査を受けなくてはなりませんので、血液検査だけならば気軽に受けられて負担も少なく、がんの早期発見・早期治療に有効です。

喫煙者、塩辛い料理や脂っこいものが好き、ストレスが多いといった方には特に受診をおすすめします。

料金はセットで1万8900円です。

外来の医師・看護師へお尋ねください。

沢庵宗彭が語る、国を治めるの者の考え方

 少し前から、日本の歴史に興味を持つ若者が増えてきているようです。

歴史に詳しい女性を 『歴女』 なんて呼んだりしていますね。

 今日は、僧侶の沢庵宗彭の言葉を紹介します。

沢庵僧侶といえば、漫画バカボンドを読んだことがある人にはなじみがあると思います。

沢庵は、徳川3代将軍家光の時代に、良き相談相手として次の様な問答をしたそうです。

 家光: 『戦のない泰平の世を築くための心構えは何か?』

 沢庵: 『この世を夢と観じなされよ』
と答えたそうです。

 人を憎いと思うのも夢、富を得て栄耀栄華を極めるも夢。
つかの間の夢から覚めれば、憎しみも、喜びも、怒りも、悲しみも人間があくせく生きていること自体
何の意味もなさなくなる。

 この世を夢と思い定めてしまえば、勝ちに小躍りし、負けに意気消沈する、そのたびに一喜一憂することもない。

国を治める者は、それくらいの大きな世界観と広い度量を持って政(まつりごと)にあたるべきだ。
 と説いたそうです。

なんともまぁ含蓄のある言葉です。

物事が上手くいかないからとイライラしたり、他人の言動に左右されてしまったり、
夢の世界に住んでいると考えたら、これほど馬鹿らしいことはありません。

 一つ一つの事案に神経をすり減らすのか、それとも沢庵が説くように
『所詮、この世は夢物語』

と考え、目先の事ばかりに気を散らすのではなく、大局的な視点を持つことが求められていくのか。

 教えを活かして、幅広い視野を持ち続けることを忘れずにいたいですね。

k・oda

同じ話を聞いても差が出る原因

2012.09.11

 おはようございます。

今日は元ダイエーの投手だった、工藤公康選手の言葉を引用します。

後輩へのアドバイスについてです。

一つのことを終わったら、少なくとも5つの練習方法を考えろ!

シンプルですが、実にいいアドバイスだと思います。

これこそ、自分の頭で考える力を養うには格好の訓練ですよね。

 この言葉で考ることは、何もスポーツ選手に限だけではなく自分も同様の習慣をつけること。

例えば、書籍を読んだり、セミナーに行けば必ず

「○○のときは○○したほうが良い。」

とか

「○○を実践しています。」

といったように、様々なノウハウを学びます。

著者の方や講師の方がノウハウを教えているときは、あるシーンを想定して説明しているでしょう。

その言葉を聞いて

「自分も同じような立ち場になったら実践しよう」
と思っては、ただ鵜呑みにしているだけです。

これでは工藤選手の言う

「自分の頭で考える」
を鍛えることはできません。

であるからこそ、教わったノウハウや、自らの気づきを
5つのシーンで使うことを考える必要が出てくると考えます。

たとえば、
「メールを送る際には感謝の言葉を2回文中に入れるようにしている。」

これを聞いて取り入れようと思ったら、

・手紙でも取り入れよう
・FAXの送付状にも取り入れよう
・電話でお礼伝えるときにも取り入れよう
・商談するときにも取り入れよう
・レストランに食事に行ったときにも取り入れよう

こんな感じで、さまざまなシーンで活用を考えるか。

片や、すごいなぁと言って鵜呑みにしているだけなのか。

この違いは大きそうですよね。

休肝日はどれだけ必要か

2012.09.10

 晩酌でビールを1本飲みながら、不安になる。毎日飲むのは健康に悪いのではないか・・・・。

医学会の専門家は「肝臓を休ませることが良いという科学的な根拠は薄い」と口をそろえる。

さまざまな調査から、毎日2合、1週刊通して14合以内ないならほとんど悪影響はないといえる。だが、毎日3合、1週間で15合を超えると飲みすぎになる。もしそんな人が2日間飲まなければ1週間で15合に抑えられ14合という目標に近づく。

そうすると、休肝日はアルコールの総量をコントロールする現実的な手段として用いることができそうだ。

 週に2日続けて飲まないことの有用性がもう一つある。
それは、48時間あれば、アルコール依存症特有の禁断症状がわかることだ。大切なのは1週間の総量といえる。とはいえ1回に5~6合を飲む無茶飲みも急性アルコール中毒の危険性がある。一度にたくさんのアルコールを体内に入れることで血中のアルコール濃度が高くなってしまう。

ではどのくらいが適量なのか。

男性なら、日本酒1日1合。女性なら同1/2合以下にすることで、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞による死亡率が約3割減少している。
 最近では、ダイエットがはやり、摂取カロリーを気にする人が多いが、アルコールの摂取量も気にしてみてはどうだろうか。

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